2011年12月19日月曜日

首長連合サミット&地域に飛び出す公務員セミナーを開催します!

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地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット
          &
地域に飛び出す公務員セミナー    in 愛媛
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 公務とは別に、一住民として役所を飛び出して地域で様々な活動を行う公務員ネットワークが2008年10月にスタートしました。意を同じくする仲間として、そんな公務員の活動を応援しようと39人の首長が発起人となり、住民との協働や新しい公共の実現を目指して、2011年3月17日に設立したのが、「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」です。
 そこで、飛び出す公務員を応援する首長が、“坂の上の雲のまち「四国・松山」”に大集合し、初の「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット」を開催します。首長同志が顔を合わせ、語り合い、思いを共有し、地域に飛び出す公務員の応援策を考え、首長と職員が交流する場を設けます。
 また、飛び出す公務員のための「地域に飛び出す公務員セミナー」もあわせて開催します。

◆ 開催日時と開催場所
   ○ 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット
       日時:平成24年1月28日(土)15:00~20:00
       場所:いよてつ会館
       松山市大街道3丁目1-1(TEL089-948-3456)
       http://www.iyotetsu.co.jp/kaikan/
  ○ 地域に飛び出す公務員セミナー
       日時:平成24年1月29日(日)9:00~15:00
       場所:道後「友輪荘」
       松山市道後町2-12-11(089-925-2013)
       http://www.yurinso.jp/
  ※1日だけの参加もOKです。
◆プログラム
  ○ 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット(定員90名)
       14:30~      受付開始
       15:00~      開会
       15:00~16:45 首長&公務員飛び出す甲子園
                                     ・ゲストコメンテーター
                                          人間牧場主 若松進一さん(愛媛県在住)
                                     ・コメンテーター(首長代表)
                                          飛び出す首長から1名
                                     ・コメンテーター(職員代表)
                                         竹林昌秀さん(香川県まんのう町職員)
       16:55~17:30 首長連合サミット
       17:30~17:50 記者会見
       18:00~20:00 交流会
  ○ 地域に飛び出す公務員セミナー(定員50名)
       8:30~      受付
       9:00~15:00 講話「地域力創造と地域おこしのヒント
                                         ~地域に飛び出せ、自治体職員!~」
                                       講師:椎川 忍さん(総務省自治財政局長)
                             みんなでトーク
       15:00       閉会
 ※会場で椎川忍さんのご著書「緑の分権改革~あるものを生かす地域力創造~」を販売します。
    サイン会もありますので、既にお買い求めの方はぜひ本をお持ちください。

◆参加費
  ○ 首長連合サミット【1月28日(土)】
       参加費   1,500円
       交流会   5,000円
  ○ 夜なべ談義【参加費&宿泊費(朝食付き)】
       参加費   2,000円
       宿泊費   3,700円(予定)
        ※和室・洋室・和洋室で2~4人の相部屋となります
  ○ セミナー【1月29日(日)】
       参加費   1,500円
       昼食    1,000円(予定)

◆参加申し込み方法
 参加は、首長連合参加首長、首長連合窓口職員、事務局職員、地域に飛び出す公務員ネットワークメンバー、首長連合賛同者など趣旨に賛同する公務員の方なら誰でも参加できます。
 参加を希望される方は、次の内容を記入して、e-mailにてお申込みください。
 なお、参加受付はすべて(サミット・交流会・セミナー)先着順です。定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承ください。
 メールアドレス:tobidasu_kk_summit[@]yahoo.co.jp
 ※[@]は、メール送信の際は[ ]を外してください。
 【記入内容】
   1.全参加者共通事項
        ①氏名
        ②自治体名・所属
        ③電話番号
        ④メールアドレス
        ⑤参加希望日
  2.交流会参加の有無
       先着90名です。定員になり次第募集終了します。
  3.29日昼食申込の有無
       会場または近くの飲食店にてご用意します。
  4.宿泊&夜なべ談義参加の有無
       夜なべ談義は友輪荘宿泊者のみ参加できます。
  5.ご質問がございましたらお書きください。

◆問い合わせ先
    河上 芳一(愛媛県県民活動推進課)
      TEL089-912-2305
      E-mail:kawakami-yoshikazu[@]pref.ehime.jp
    前神 有里(愛媛県中予地方局地域政策課)
      TEL089-909-8751
      E-mail:maegami-yuri[@]pref.ehime.jp
    ※[@]は、メール送信の際は[ ]を外してください。

2011年12月8日木曜日

参加首長のメッセージ<16>

〇片岡 恵一 愛知県岩倉長からのメッセージ
〇2011年12月8日から片岡 恵一 愛知県岩倉市が参加しました


机上だけでは、本当のことが掴めないことが多い。現場でこそ見えるものもある。地域に飛び出し、一緒に汗をかき、悩みながら解決を探る。そのような住民と共に歩む経験が、まちづくりや市民との協働に、想いのこもった仕事にも反映される。行動し、実践をする職員を応援します。

2011年11月21日月曜日

参加首長のメッセージ<15>

〇野志 克仁 愛媛県松山長からのメッセージ
〇2011年11月21日から野志 克仁 愛媛県松山市が参加しました


「地域活動に参加する!」と言うのは簡単ですが、言葉どおり実践するには強い思いが求められます。しかし現場には知恵やアイデアがあります。また市民と共に汗を流し、何かをやり遂げれば一緒に喜びも分かち合えます。公務員の皆さん、一人でも多くの市民が笑顔になれるよう、私は皆さんの勇気ある一歩を応援します。

2011年9月21日水曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №6~

〇時事通信iJAMPで首長コラム連載中!
〇井原 巧  愛媛県四国中央市長のコラム
(2011年9月15日配信時事通信社iJAMPより)

★公務員と地域住民のつながりが地域の力
  愛媛県四国中央市長・井原巧

東日本大震災から早くも半年がたとうとしていますが、復興へのほのかな兆しは感じられるものの、復興まちづくりの道筋はいまだ見えてこず、ただ無情にも時間だけが過ぎ去っているように感じます。そのような情勢の中、自治体を預かる私どもも、歯がゆい思いを抱きながら、できる限りの支援を行っており、被災地支援の庁内公募には多くの職員が名乗り出て、支援活動に赴いてくれています。また、市民や企業の方々からは多くの義援金や救援物資などのご恵贈に加え、現地を訪れて被災者の方々と直接つながる支援活動をしていただくなど、感謝してもしきれないほどのご好意を頂いています。一方では、市職員らがボランティア休暇を利用して現地に赴く動きもあり、頼もしい市民や職員に恵まれ心強く思っています。
さて、そのような中で、私が会長を務めさせていただいております全国青年市長会でも、会員市の連携による独自の復興応援の取り組みを開始いたしました。
まず、この全国青年市長会についてですが、当会は49歳までに当選した市長で構成され、現在57市長が在籍しております。今回の震災で甚大な被害を受けました岩手県陸前高田市の戸羽太市長も会員であり、当会では志を同じくする仲間として陸前高田市の復興を応援する運びとなりました。ただ、陸前高田市も私どもも何をすれば復興の力添えになるか分からず、数人の会員で5月に各界の仲間とともに現地を視察いたしました。津波で流された街を見て、「道路や堤防ができるだけではこの街の復興にはならない。街に図書館などの文化施設、スーパーなどの商業的施設、病院などの医療施設等々、官民の力を結集した都市基盤整備が必要であり、特に地元民間事業者の復興が重要である」と感じました。
そこで、視察を踏まえて何ができるかを協議した結果として「陸前高田市復幸応援プロジェクト」がスタートしました。このプロジェクトでは、陸前高田市に8月から「復幸応援センター」を設置し、会員市の職員が2~3カ月交代で滞在して情報収集を行い、各会員市へ陸前高田市のニーズを発信します。そのうえで対応可能な市民力を持つ会員市をマッチングし市民団体等のネットワーク化により支援の輪を広げていくことを目指しています。私どもが言う市民力とは、各会員市の産業や各種団体などの新しい公共の担い手としての市民の力であり、こうした取り組みが今後の被災地支援のモデル事業となればと思っています。
また、この事業の一番のポイントは被災地での情報収集です。派遣された職員には、被災者や各種団体への思いやりを持って、きめ細やかなニーズをくみ上げ、会員市へ発信してもらいたいと思います。そのためには、地域に飛び出し、住民と親交を深め、心を開いて話ができる関係を構築しなければなりません。ただ、これは公務員と地域住民との本来の関係性であり、地域が変わったからといって肩肘を張る必要はありません。出身自治体の地域住民と触れ合う場合と同じスタンスで向き合い、心の声を聞いてほしいと思います。
私は常々、基礎自治体に属する公務員は、少なからず地域に飛び出し、清掃活動や地域イベントなどに、プライベートな時間を割いて参加してくれていると思っています。そういった職員がより活動しやすい環境づくりを行うことで、地域との絆を深めていただき、災害時や緊急時にも職員と市民の皆さまが協力し合えるパートナーシップを築きたいと思っています。
がんばろう日本!!がんばろう地域コミュニティー!!(了)

(2011年9月15日)

井原 巧(いはら・たくみ)氏のプロフィル
1963年四国中央市生まれ。専修大学卒業後、国会議員秘書を経て、95年より愛媛県議会議員を3期務める。2004年4月、「四国一質感の高いまちを目指して」を公約に掲げ、初代四国中央市長に就任。現在2期目。(了)

2011年9月13日火曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №5~

〇時事通信iJAMPで首長コラム連載中!
〇鈴木 俊美  栃木県栃木市長のコラム
(2011年9月5日配信時事通信社iJAMPより)


★強く、やさしく、頼れるまちづくり
 栃木県栃木市長・鈴木俊美

栃木市は、2010(平成22)年3月に栃木市、大平町、藤岡町、都賀町の旧1市3町が合併して誕生した栃木県南部に位置する人口14万人の市です。私は、旧大平町長を3期務めた後、新生栃木市の初代市長として市政を担っています。
私のマニフェストである「栃木クリエイト宣言」では、まず初めに「市民協働のまちづくり」を掲げています。行政は、すべての市民に、将来にわたって安定した質の高いサービスを保証していかなければなりません。そのためには、行政が「してあげる」、市民が「してもらう」という関係から脱皮して、行政が市民や市民団体、NPO、企業などと協働・連携してまちづくりを推進していくことが必要です。
現在、まちづくりの基本となる自治基本条例を策定中ですが、旧栃木市の自治基本条例では、「協働のまちづくりを推進し、市民自治を確立すること」を目的として掲げていました。また、旧大平町の自治基本条例では、「自らも地域の一員であることを自覚した住民の信頼の獲得」を職員の責務として位置付けていました。これらの考え方は、新市の自治基本条例にも生かしていきたいと考えています。
栃木市の中心部を巴波川(うずまがわ)が流れていますが、栃木市はこの巴波川による江戸との舟運で栄えたまちです。母なる川と言われる巴波川も昭和の末期には、水量の低減と家庭雑廃水の流入などにより、河川の汚染度が全国でワースト10に入ってしまうような状況でした。清流復活のために行政としても施策を講じましたが、最も効果的なものは、市民協働による巴波川一斉清掃でした。以来、多くの市民と職員が協働して、年に3回の一斉清掃を行っています。今では、清流がよみがえり、市民団体が蔵の街遊覧船による舟行を行っており、観光客の皆さまに蔵の街の風情を楽しんでいただいています。
「とちぎ協働まつり」は、今年で8回目を迎えますが、このイベントは実行委員会と市の共催で実施しています。ただし、市としては「ゼロ予算事業」です。実行委員会作成の「協働ステッカー」による市民や市民団体、企業の協賛によって財源を確保しています。ステージのエリア、冒険のエリア、ふれあいのエリア、行政のエリアなどさまざまなエリアを市民と職員が協働して手作りで企画、運営しています。
栃木市における協働の代表的な事例を紹介させていただきましたが、今後とも共通の目的を持った幅広い協働のパートナーと活動を行っていきたいと思います。
栃木市は本年10月には西方町と合併し、さらに大きな栃木市になります。新生栃木市は、歴史や文化・伝統、街並みの景観等に裏打ちされた「しっとりとしたまち」であると同時に、自然や観光、商・工業等に支えられた「アクティブなまち」であることを目指します。そのためには、新市の一体感の醸成が必要であり、市民と職員が「オール栃木」で活動していかなければなりません。私も飛び出す市長として、飛び出す公務員の先頭に立って走っていきたいと思っています。「強く、やさしく、頼れる栃木」を創るために。(了)

(2011年9月5日)

鈴木 俊美(すずき・としみ)氏のプロフィル
1950年栃木県下都賀郡大平町(現栃木市)生まれ。中央大学法学部を卒業後、80年に弁護士登録。99年栃木県議会議員。2000年9月に大平町長に就任(3期)。10年4月に「栃木クリエイト宣言」を掲げて、合併後の栃木市初代市長に就任。座右の銘は、大空と海が広々としているように、度量が大きく、こだわりのないことを意味する「天空海闊(てんくうかいかつ)」。

2011年9月1日木曜日

iJAMP連載 ~インタビュー №2~

〇時事通信iJAMPで首長コラム・インタビュー連載中!
〇白石 勝也  愛媛県松前町長のインタビュー
(2011年8月19日配信時事通信社iJAMPより)


◇「公務員も現場主義」を強調
 白石勝也・愛媛県松前町長
 「記者は現場に行かないと仕事にならない。公務員も同じ」。元NHK記者の経歴を持つ愛媛県松前町(3万1300人)の白石勝也町長(しらいし・かつや=71)は「現場主義」を強調する。NHK時代は静岡、高知、松山などの各放送局で勤務し「机に座っていては仕事にならない」ということを身をもって経験しているという。
 「地域に飛び出す公務員ネットワークを応援する首長連合」の発起人も務めており「地域に出て行きいろいろな人に会って今地域で起こっていること、住民が困っていることを聞きだすことが公務員に求められている」と、職員が積極的に地域に飛び出していくことを応援する。
 職員と住民の交流の場として、祭りやイベント、敬老会の集まりなどを挙げる。「役場の職員でも、家に帰れば地域住民の1人。地域活動に参加していると、これは役場でやったほうがいいなどと気づくことがある。それが仕事に生きてくる」と意義を強調する。
 そのためにも「職場で地域に出やすいような雰囲気を作ることが大事。職員が自然に地域に入っていけるように後押ししてほしいと幹部に話している」と町長は語る。こうした幹部の努力により、地域に出ている町職員は多いという。「消防団にも積極的に参加するなど頼りにされている。地域の人も親しみを持ってくれる」と手ごたえを感じている。
 さらに、県町村会長として地域主権にも意見を述べる。「国に陳情していく時代は終わったと思う。地域として何ができるのか、それを考えて自主的な判断ができるようにしないと地方分権はできない。合併により愛媛県は20市町となった。知事を含めて首長は21人。皆で話し合って地域のことは自分たちでやるという意気込みでいけば、良い愛媛県ができる」と期待を込める。

 〔横顔〕
 趣味はカラオケ。「スナックでゆっくりと歌いたい」。記者時代の転勤先の友達を訪ねる旅行もしたいという。

 〔町の自慢〕
 北には重信川、西は伊予灘に面した塩屋海岸が広がる。小さい町だがJRと私鉄が走り、道路も整備されていて、松山市へのアクセスも良い。

 〔ホームページ〕http://www.town.masaki.ehime.jp/

(松山支局・光石連太郎)(了)(2011年8月19日配信)

2011年8月19日金曜日

iJAMP連載 ~インタビュー №1~

〇時事通信iJAMPで首長コラム・インタビュー連載中!
〇中村 時広  愛媛県知事のインタビュー

(2011年8月9日配信時事通信社iJAMPより)


◇職員はどんどん現場に
 中村時広・愛媛県知事

松山市長を3期11年半務めたのち、昨年12月に就任した愛媛県の中村時広知事(なかむら・ときひろ=51)。全国で4例目となる課長級昇任試験を今年度から導入するなど、県政の活性化に力を注ぐ。
 課長級昇任試験は松山市長時代にも導入。同市では既に10年の実績がある。その理由について知事は「ユニット責任者として権限を付与されるので、それなりのハードルがあっていいと思う」と話す。また、基礎自治体重視の県政を推し進めるため、4月の人事異動に伴い市町との人事交流を大幅に拡大した。「地域に飛び出す公務員ネットワーク」を応援する首長連合の発起人にもなり、「日々の業務で、県職員は住民と直接接する機会がない。どんどん現場に足を運んで、市町の職員ができないことをカバーしてほしい」と訴える。市長時代には、市から権限・財源を移譲する「まちづくり協議会」を地区ごとに設けるなど、現場重視の政策を行ってきた。
 再稼働が見送られている伊方原発3号機については、「再稼働は白紙」と繰り返し強調。一方で、四国電力に対しては、(1)原子力本部の松山市移転(2)国の求める電源対策に加えた追加的な電源対策(3)独自の揺れ対策(4)異常があった場合は速やかに県へ連絡する「伊方方式」の報告体制(5)半径20キロ圏内住民の全戸訪問―の五つの要望を突き付け、実現させた。中村知事は「四国電はこちらの要望に全部応えた。他とは全然状況が違う。あとは経済産業大臣が来て、僕と話し合って文書で安全・安心を確約をすることが必要。その後、地元や安全委員会に(稼働の可否を)投げ掛けたい」と語る。
 全国知事会では社会保障制度を担当する。6月の国との意見交換会では、持ち前の積極性で与謝野馨経済財政担当相とやり合った。「(財務省からは)消費税をどれだけ上げる必要があるかという資料しか出てこず、地方の事業などが全く出てこない。消費税を上げるための財源会議のようになっている。国は地方の現場を知らない」。
 市長時代から目指していた、四国へのプロ野球球団誘致にも熱心だ。東北楽天イーグルスや日本ハムファイターズを誘致した宮城県や北海道のような地域活性化が狙いだ。「四国4県で唯一、(松山市の)坊っちゃんスタジアムだけが3万人を収容できる。公式戦は中心を坊っちゃんにして、残りを3県で消化するのが理想。これから足りないものを洗い出して分析していく」とビジョンを語る。

〔横顔〕
 東京で商社マンとして働き、愛媛県議を経て93年衆議院議員に初当選(1期)。99年松山市長となり、10年12月から知事に。趣味はジョギングで、週に1~2日走っている。
 
〔県の自慢〕
 「たくさんあるが、東予2次、中予3次、南予1次というように、地域ごとに産業別の特徴があること。見事に産業基盤が分かれている。これからの戦略を考えるに当たって大きな自慢になる」(中村知事)。

 〔ホームページ〕http://www.pref.ehime.jp/

(松山支局・石坂千絵)(了)(2011年8月9日配信)

2011年8月9日火曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №4~

〇時事通信iJAMPで首長コラム連載中!
〇鈴木 英敬  三重県知事のコラム
(2011年7月28日配信時事通信社iJAMPより)


★現場感覚磨き、地域に果実を
 三重県知事・鈴木英敬

私は、経済産業省に在籍していたとき「スーパー公務員養成塾」を主宰し、全国各地を飛び回っていた。その意味では、「飛び出す公務員」の先駆けと言えるのではないかと思うし、飛び出す公務員の皆さんとは価値観を共有していると自認している。
現在は、三重県知事という特別職になったが、「日本一現場に飛び込む知事」を目指しており、そのスタンスは変わっていない。
今回、「飛び出す公務員を応援する首長としての想い」を伝える機会をいただいたので、そもそも何のために「飛び出す」のかという目的や意義、さらに飛び出して何をするのか、そしてそれをどう成果に結び付けていくのかについて考えてみたい。
自治体が政策を立案し、事業を実施する上で最も大切なことは、「地域住民の皆さんの目線、立場」に立って地域の皆さんに「果実」を届けることである。そのためには、地域に飛び出す必要がある。
よく自治体から国の省庁を評して「霞が関は現場が分かっていない」ということがある。
しかし、あえて言うならば少なくとも、基礎的自治体である市町村に比べて都道府県、特に本庁は概して現場を分かっているとは言い難いのではないか。都道府県庁も「ミニ霞が関」になっていないかと危惧する。
自治体が、国の事業執行官庁であった時代は、それでもある程度は役割を果たせたかもしれないが、政策立案官庁になり、地方政府の役割を果たすためには現場を知る必要がある。
そのために、例えば、自分が住んでいる地域で自治会活動やPTAなどの役員に進んでなってみてはどうかと思う。そして一住民の立場で自分の地域の役所と話をしてみる。そうすると、行政の非効率な部分や住民の皆さんの立場を肌で感じ、自らの仕事の姿勢を見直すきっかけになる。また、地域の役員になって汗をかくことで住民の皆さんと「顔の見える関係」を築くことができ、協働を呼び掛けることができやすくなる。
都道府県は市町村に比べて圧倒的に現場が少ない分、現場感覚を磨くために、休日も使って積極的に地域に飛び出してほしいと思う。
かつて某洋酒メーカーでは「一番優秀な社員は外回りをし、次に優秀な社員が社内を回り、もっともできない社員がデスクワークをしている」と言われたことがある。
この例に学び、志ある公務員は「お役所仕事」という不名誉な言葉を改めてもらえるよう、寸暇を惜しんで、地域に、現場に飛び出してほしい。そして、地域の皆さんに果実を届けるため、その成果を皆さんの自治体の経営に生かしてほしいと切に願っている。
皆さん、ともに汗をかき頑張りましょう!(了)

(2011年7月28日)

鈴木 英敬(すずき・えいけい)氏のプロフィール
1974年生まれ。98年通商産業省に入り、内閣官房参事官補佐、経済産業省地域経済産業グループ地域経済産業政策課長補佐などを歴任。2011年4月の三重県知事選で、現職知事としては最年少の36歳で初当選した。座右の銘は、失敗も成功も自分に原因があるという意味の「万物我に備わる」(孟子)。

2011年8月1日月曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №3~

〇時事通信iJAMPで首長コラム連載中!
〇小坂 泰久 千葉県酒々井町長のコラム
 (2011年7月21日配信時事通信社iJAMPより)



★地域の相談に対応できる「総合職員」を育成
 千葉県酒々井町長・小坂泰久

今、日本は、少子高齢化の進行、それに伴う購買力の低下、経済・資本のグローバル化の中で日本企業の競争力の低下など、国および地方の税収は大幅に低下し、一方で高齢化に伴う社会保障費が増大しています。また、平成の大合併、地方分権時代の到来等、ここ10年で地方公共団体を取り巻く環境は大きく変化し、厳しい財政事情を背景に、多くの団体において、行政の効率化や健全財政への取り組みが行われています。
 そうした中、今後も行政サービスを維持・向上していくためには、職員の意識改革と能力アップは必要不可欠であり、職員が自ら課題を発見し、その解決策を考え、そして実行する能力がどれだけ備わっているかによって、その自治体の将来が、大きく変わってくるものと思っています。
 わが酒々井町は、人口約2万人余り、面積は19平方キロメートルとたいへん小さな町です。
 現在、町内には約40の自治会があり、防犯、福祉(独居老人の把握)、子育てに関する相談、自助共助の体制づくりのお手伝い等々、自治会共通の、また、地域ごとの課題に対し、きめ細かな対応が求められています。
 こうしたことから、当町では、職員の中からそれぞれ地域担当員を選任し、地域と行政とのパイプ役として地域活動を支援し、地域とのつながりを強くする取り組みを行っています。
 また、自発的な職員の取り組みとしては、現在、酒々井町職員ボランティア「美SHISUI21」が環境美化活動として、勤務時間外に町内の清掃を行うなど、地道な地域活動の芽が育ち始めました。
 今後は、さらに職員自らが率先して地域に飛び出し、地域活動を通じて住民との信頼関係を深められるような環境づくりのため、首長として、支援や体制づくりに努めてまいりたいと考えます。
 また、時には自分自身も応援隊として出動し、地域の活動を盛り上げてまいります。
 しかし、地域住民との信頼関係を築くということは容易ではありませんので、職員一人ひとりの総合性・総合力を高める必要があり、職務における専門性の他に、地域のあらゆる相談に応じられる対応力を身につけた「総合職員」となれるよう人材育成に努力してまいりたいと考えます。
 地域に飛び出す公務員を志す職員の皆さんには、ぜひ、自己研鑚(さん)と自己改革を重ね、全国に志を同じくする仲間とのネットワークにより大いに交流を深めていただき、挑戦し続ける公務員であってほしいと念願しています。(了)

(2011年7月21日)

小坂 泰久(こさか・やすひさ)氏のプロフィール
 1948年千葉県印旛郡酒々井町生まれ。早稲田大学教育学部理学科を卒業後、72年に千葉県庁に入庁。県土整備部大多喜整備事務所長、県土整備部河川計画課長などを歴任し、2005年12月酒々井町長に初当選。現在2期目。生活機能の整った歩いて暮らせる成熟したまち、すべての人が安心して暮らせる「コンパクトシティ酒々井」を目指した取り組みを進めている。

2011年7月13日水曜日

参加首長のメッセージ<14>

〇秀島 敏行 佐賀県佐賀市長からのメッセージ
〇2011年7月1日から秀島 敏行 佐賀県佐賀市が参加しました


役所の中だけで仕事をしているようではダメ。地域の課題、困りごとに向き合い、住民と一緒に悩み、考え、ともに汗をかく『一人二役』を実践してこそ、真に力を発揮できます。そうすることで住民目線での問題意識を持つことができ、住民に信頼される職員に近づけると思います。さあ、地域へ飛び出そう!

2011年7月12日火曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №2~

〇時事通信iJAMPで首長コラム連載中!
〇荒木 義行 熊本県合志市長のコラム
 (2011年7月11日配信時事通信社iJAMPより)


★目指すは「ドラえもん」のような職員づくり 
 熊本県合志市長・荒木義行

 合志市は、熊本市の北東部に隣接する人口5万5000人の市です。少子高齢化社会にあって、熊本県内で人口の増加が見られる市は、熊本市と合志市だけです。しかし、本市の昼夜間人口比率は100を割っており、熊本市のベッドタウン的な都市となっています。私は、2006(平成18)年に合併して5年目、新市の2代目首長として10(平成22)年4月から市政を任されています。
 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合の趣旨に、「公務員が自分の時間を活用して、一国民、一地域住民として、職場や家庭における役割に加え、プラスワンとして、社会貢献活動、地域づくり活動、自治会、PTA、消防団、NPO法人などの活動に参画することは、国民、地域住民と思いを共有し、ひいては現場の国民目線、住民目線で行政を推進することにつながる」と書かれています。このことは、私が常々思っていたことであり、「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」の話を担当職員から聞くと同時に、この首長連合に参加させていただきました。
 市長に就任以来、機会あるごとに私の口から出る「自分の時間を活用し、地域住民として地域づくりに携わってほしい」と言うメッセージに、市役所で働く職員も行動を起こしてくれています。今回掲載していただいている写真は、昨年、地元テレビ局主催の「ふるさとCM大賞」への応募作品を作成しているときの写真で、地域に飛び出す公務員を応援する首長としての初仕事だとも言えます。地域を愛する職員が、学生や市民団体のメンバーとグループをつくり、アフターファイブを利用して多くの市民の方々を引き込みながら、合志市のCM作りに取り組んでくれました。このCM作りで頑張る市民や職員から出演依頼があれば市長としても断るわけにも行きませんし、私もいつものスーツ姿からジーンズに長靴、麦わら帽子と、用意された衣装に着替え、ちょっと恥ずかしかったのですが、楽しく出演させていただきました。その結果、見事行政の部銅賞受賞、副賞として20回分のCMが放映され、市の宣伝に大きく貢献してくれています。
 職員がスーツを脱いで、市民と一緒に汗をかきながら地域で頑張る、まさしく私が望んでいる活動です。私のローカルマニフェストの中に「ドラえもんのような職員づくり」という項目があります。このローカルマニフェストの内容は「必要な物がすぐに出てくるドラえもんの不思議な四次元ポケット。色々な視点で物事を捉え、みんなの夢をまちづくりに活かすことのできる行政職員。市民の要望に優しく、素直に応えることができ、フットワークの軽い行政職員・組織を目指します。自由に使える研修費を用意し、自主的な研修に取り組ませ、市民ニーズを的確に捉え、スピーディーな対応ができる四次元ポケットを持った職員づくりを目指します」というものです。
 職員と市民が協働してイベント開催や事業提案ができ、より自由な発想で事業が生まれ、地域に貢献できる職員を育て、応援していきたいと考えています。
 私も職員と共に、新しい公共や住民協働といった行政と市民、市民間の新たなパートナーシップを構築し、市民の方々に信頼される市役所づくりに取り組んでいるところです。(了)

(2011年7月11日)

荒木 義行(あらき・よしゆき)氏のプロフィール
 1958年生まれ、専修大学法学部中退。77年警視庁警察官、86年国会議員秘書、95年熊本県議会議員(4期)。2010年4月「未来に誇れる合志市づくり」を掲げて合併後の第2代市長に就任、現在に至る。

2011年7月5日火曜日

iJAMP連載 ~首長コラム №1~

〇時事通信iJAMPで首長コラムの連載スタート!
〇多次 勝昭 兵庫県朝来市長のコラム
 (2011年7月4日配信時事通信社iJAMPより)


★地域に飛び出す公務員を応援=首長連合発足に寄せて
  兵庫県朝来市長・多次勝昭
 
 「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」が本年3月17日発足した。
 首長の数も発足当時に比べ日ごとに増えている。それほどに公務員と住民との考え方の違いを憂い、「住民感覚に優れ住民に溶け込む公務員こそ住民に支持される」との考えに立つ首長が増えていることに喜びを感じている。連合発足の趣旨に賛同し発起人に名を連ねた者として、思いを同じくする人が増えることは誠にうれしい限りである。
 そんな今だからこそ、この連合がさらに力を発揮し、より実効性のあるものとなるよう大いに期待したい。
 時に「公務員の常識は住民の非常識」と言われることがある。どちらがバリアーを張っているのか分からない。しかし、主権者たる住民にしてみれば主役は自分たちであり、地域づくりにおいても公務員は協力しないものとの思いに色濃く染まっている。一方公務員の側においては、われわれだって住民の安心安全の確保・福祉の向上のため一生懸命に働いている、そんな声が聞こえそうだ。
 どちらの思いも正しいのかもしれない。しかし、主権者たる住民の目線、思いに立つことが、今ほど公務員に求められているときはないのもまた事実である。
 協働のまちづくりの推進は、地域の力なくして、成し遂げ得ないからである。
 「皆さんとともに住みよいまちをつくりましょう」といくら叫んでも、公務員の殻が破られないままでは住民の動きは鈍くなるばかり。そんな時こそ公務員が自らの殻を脱ぎ捨て、住民と協働することで住民理解は深まっていくものと考える。
 本市は小学校区を単位として11の地域自治協議会を有する。
 合併した2005(平成17)年以降、高齢化に悩み、限界集落の存在を憂い、顔の見える小学校区をその単位として地域特性を生かした市内分権型社会の構築を図るため、地域住民の賛同を得て設置したものである。
 校区ごとに1年から2年の協議期間を経て今日の状況をつくり出すことができた。出発に当たっては支援員として各地域自治協議会に6人の職員を配置した。設立時の課題解決から設立後の安定的運営に至るまでの一連の作業をバックアップするためである。なお、支援員の位置付けは辞令発令(3年任期)により、当該職務も公務として扱うこととした。また、支援員以外の職員には、各小学校区の住民として可能な限り会合等に参画するよう促した。
 今日においてなお校区ごとの職員の参画具合に温度差があることは否めないが、多くの職員が各種事業に参加するようになり、地域住民とのコンセンサスを深めている様はうれしい光景である。
 最近、職員に言うことがある。職員同士の交流以上に地域住民との交流を深めるようにしてもらいたいと。じかに住民の生の声を聴くためである。まだまだ思いの途中ではあるが、徐々に地域人としての自覚が芽生えていると感じている。
 このように職員が積極的に地域に飛び出し、活躍するために、問題点の提起や応援するための施策を整えていくのが首長としての私の役割である。首長連合でこうした施策の情報交換を行い、それぞれの自治体で施策展開することにより、職員が地域で活躍し、協働のまちづくりが一層推進されることを願う。
 首長連合の発起に際し献身的にご尽力いただいた総務省の椎川忍自治財政局長、代表の古川康佐賀県知事をはじめ多くの皆さまに感謝し、お会いできる日を楽しみにしながら、思いの一端まで。
 頑張れ職員! 頑張れ首長! (了)

(2011年7月4日)

多次 勝昭(たじ・かつあき)氏のプロフィール
 1949年朝来市生まれ。龍谷大学法学部を卒業後、和田山町企画調整課長、合併協議会事務局長、朝来市企画部長を歴任。2009年5月に第2代朝来市長に就任。「対話を基調とする心優しい温もりの市政」を公約に掲げ、就任3年目となる今年は「夢を叶える行動の年」と位置付け市政運営を進める。

2011年6月21日火曜日

参加首長のメッセージ<13>

〇石原 正敬 三重県菰野町長からのメッセージ
〇2011年6月21日から石原 正敬 三重県菰野町長が参加しました


公務員が職責として国家や地域に貢献することは言うまでもありませんが、そのまえに当然のことながら、公務員も国民であり地域住民です。皆さん方が、職責を越えて自分たちの住んでいる地域の息遣いを感じ、地域住民に交わり、地域に学ぶことはきっと新しい日本の国づくりに役に立つと思います。皆さん方の「飛び出し方」に注目し、期待をしています。

2011年6月16日木曜日

参加首長のメッセージ<12>

〇前葉 泰幸 三重県津市長からのメッセージ
〇2011年6月15日から前葉 泰幸 三重県津市長が参加しました



津市は、その名のとおり古くは港町として栄え、近年は三重県の県都として発展してまいりました。気候も温暖で、山から海までの豊かな自然に恵まれ、東海3県で初めて認定された森林セラピー基地や日本三名泉にも名を連ねる榊原温泉を始め、ご当地グルメとして注目を集めている津ぎょうざや津のうなぎなど、地域それぞれの歴史、文化、食、産業など多くの資源を有しています。
名古屋や大阪との交通も便利で、人々が住み、働き、学び、憩うために非常に適した条件を備えており、このような様々な要素が、津市の住みやすさとなっています。
私は本年4月から津市長として、市政を担わさせて頂くこととなりました。私も職員も、現場に飛び込み、全職員が地域の一員として、地域の魅力を活かし、風格のある県都として全国に誇れる市となるよう、まちづくりを進めてまいりたいと考えております。

2011年6月3日金曜日

参加首長のメッセージ<11>

〇黒田 成彦 長崎県平戸市長からのメッセージ
〇2011年4月1日から黒田 成彦 長崎県平戸市長が参加しました



狭き門の公務員試験に合格し、職務に精励し市民に奉仕できる能力は素晴らしいモノがあります。それは縦割り組織の中でも充分に発揮できますが、むしろ市民とともに地域に根ざすことによって、より価値あるものになると確信しています。そして多くの市民はそれを期待しています。「飛び出す公務員」こそが協働のまちづくりの原動力だと確信します。

2011年6月1日水曜日

参加首長のメッセージ<10>

〇谷口 芳紀 兵庫県相生市長からのメッセージ
〇2011年5月31日から谷口 芳紀 兵庫県相生市長が参加しました


魅力ある活気に満ちた都市づくりのためには、職員が一住民として積極的に地域活動に参画することが不可欠です。職員全員が「地域に飛び出す公務員」となり、市民の皆様と手を携え、夢と課題に挑戦することにより、“いのち輝き 絆でつなぐ あいのまち”が実現されます。私も、皆さんを全力で応援します。

2011年5月30日月曜日

参加首長のメッセージ<9>

〇嶋 保 北海道余市町長からのメッセージ
〇2011年5月30日から嶋 保 北海道余市町長が参加しました


公務員が庁舎の中に閉じこもって公務員だけで政策を決定する。そんな時代はすでに終わっています。これからは、自治体職員として積極的にまちに飛び出して、市民と一緒になってまちづくりを進めていかなければなりません。前例踏襲主義から脱却して積極的に地域に飛び出しましょう。

2011年5月28日土曜日

参加首長のメッセージ<8>

〇安田 公寛 熊本県天草市長からのメッセージ
〇発起人の一人である安田 公寛 熊本県天草市長からのメッセージ


 この度の東日本大震災によって尊い命を亡くされた方のご冥福をお祈りするとともに、被災されました皆さまに対し、心からお見舞い申し上げます。また、各地で復旧支援活動に携われている皆様に心より敬意を表します。
 さて、同震災を契機にボランティア活動のための休暇制度を拡充する自治体が全国で広がっていると思います。天草市では、4月20日付けで東日本大震災の被災地支援活動に限り、これまでの5日間としていたボランティア休暇制度を10日間に延長しました。
 本市は、熊本県の最西端に位置し、被災地から距離があり、往復に要する時間を考慮しての改正です。現在、支援活動希望者の多くは、公務派遣によって現地での活動に取り組んでいますが、これから長期的な支援が必要なことは言うまでもありません。同制度を活用して、職員が自主的に被災地で支援活動を行うことを首長としても応援していきたいと思います。

2011年5月22日日曜日

参加首長のメッセージ<7>

〇鈴木俊美 栃木県栃木市長からのメッセージ
〇2011年5月20日から鈴木俊美 栃木県栃木市長が参加しました


「出る杭の打たるる事をさとりなば、ふらふらもせず、後くいもせず」これは喜多川歌麿の肉筆画である『巴波川杭打ちの図』に添えられた栃木の豪商通用亭徳成の狂歌です。歌麿ゆかりの地の市長として、「出すぎた杭は打たれない」という歌麿の精神を継承し、地域に飛び出す公務員を応援していきます。

2011年5月16日月曜日

参加首長のメッセージ<6>

〇田岡実千年 和歌山県新宮市長からのメッセージ
〇2011年5月16日から田岡実千年 和歌山県新宮市長が参加しました



”ふるさとのまちづくりは市民とともに”をスローガンに「市民と協働する市役所・職員」の実現をめざしています。市民がまちづくりに参加しやすい態勢を整備すると共に、市の職員が一市民としてコミュニティーに積極的に参加する意識を醸成させ、市民と一体となった「新しいまちづくり」を進めていきます。

2011年5月11日水曜日

参加首長のメッセージ<5>

〇鈴木英敬 三重県知事からのメッセージ
〇2011年5月10日から鈴木英敬 三重県知事が参加しました


私は「日本一現場に飛び込む知事」を信条にしています。自治体が解決すべき課題は地域という現場にあります。自ら進んで飛び出し、空振りを恐れずバットを振り、エラーを恐れず三遊間のゴロにチャレンジする公務員を応援します。地域で住民と一緒に汗をかく「共汗力公務員」(きょうかんりょくこうむいん)になりましょう。

2011年5月1日日曜日

参加首長のメッセージ<4>

〇井原 巧 愛媛県四国中央市長からのメッセージ
〇発起人の一人である井原 巧 愛媛県四国中央市長からのメッセージ

 (2011年4月18日配信時事通信社iJAMPより)

2008年に発足した地域参加型の公務員を目指す組織「地域に飛び出す公務員ネットワーク」(代表・椎川忍総務省自治財政局長)は、11年3月末現在1270人のメンバーが連絡を取り合い、社会貢献、地域づくり、自治会、NPOなどの活動への参画、新しい公共のあり方、住民協働について実践し、意見を交換している。3月にそのネットワークをサポートしようと、全国の9知事、31市町村長が「応援する首長連合」を組織した。その発起人の1人、愛媛県四国中央市(9万2600人)の井原巧市長(いはら・たくみ=47)に、発起人としての思いを聞いた。




―発起人になられたきっかけは。
四国中央市は以前から、市民と市職員による「協働のまちづくり」を実現すべく活動しており、公務員が地域に出て行くことを奨励していた。発起人代表の古川康佐賀県知事は、地域に飛び出す公務員を体現している人。09年に障害児者支援のセミナーを市で開催した時にも、パネリストになってもらうなど懇意にしており、趣旨に賛同した。



―「地域に飛び出す」ことの意義は。
公務員の役割は地域と行政をつなぐこと。職員にとって、現場の声を聞き、職場にフィードバックすることで市民目線を養うことができる。今、市民はどんなことを考えているか、どういうことを不満に思っているかが分かる。職員の資質を伸ばし、結果として市役所の質の向上が図れる。
職員によく言うことだが、どの分野の行政活動でも市民の協力、ボランティア無しではできない。市民の地域力、ボランティア力があってこその行政。公務員が率先して地域に出て行って、地域力が失われないよう取り組まなければならない。

―首長として、具体的にどのようにサポートしていくのか。
国や県と違い、市の職員は日々市民と接触しており、特に四国中央市職員は十分地域に飛び出していると思う。今後は環境づくりが必要になる。土日だけでなく、平日でも出て行けるようボランティア休暇を拡充し、取りやすい仕組みをつくるなど、気兼ねせず地域に飛び出していける環境を整備する。ボランティアの形態も変わってきており、それに合わせた仕組みづくりが必要。

―具体的に四国中央市で行っていることは。
一例だが、市では鳥取方式による校庭・園庭芝生化事業を09年度から行っている。これも市が主体的に行うのではなく、原材料費は市が出し、植えるのと維持管理は市民が担うという、市民団体との協働事業。そのほかにも市民と市の協働のまちづくり施策を多数行っている。

―市長自身で行っていることは。
市長になる前に私立幼稚園のPTA会長を7年務めたり、商工会議所青年部でイベントや募金を行ったりと、以前から地域に関わってきた。市長就任後も、市長室にいると課長、部長のフィルターを通した話しか聞けないので、情報交換の場として本庁舎と3支所のロビーで月3回以上、市民サロン(移動市長室)を開き、まちづくりへの意見を聞いている。発達支援イベントや心身障害者の保険掛け金への市単独補助など、市民のアイデアや要望を多数具体化してきた。


地域に飛び出す公務員を応援する首長連合は、佐賀、長野、高知、滋賀、山形、長崎、鳥取、埼玉、愛媛の各県知事と、全国31市町村の首長が発起人となり発足した。

〔横顔〕
県議会議員を2期務め、3期目の途中で合併後の初代四国中央市長に当選、現在2期目。10年には、若い世代に政治に興味を持ってもらおうと、市長仲間に声をかけ、19人の若手市長が夢を語る本「市長の夢」(いろは出版)を出版。
〔市の自慢〕
名前の通り、四国のほぼ中央に位置し、北は瀬戸内海、南は法皇山脈から四国山脈へと続く山間部が広がる。山脈からの豊富な水を使った工業が盛んで、紙製品の出荷額は日本一。11年度には、地元の大手紙おむつメーカー2社と協働で、全国で初めて1歳未満の乳児がいる家庭に紙おむつを無償で提供する「紙のまちの子育て応援事業」がスタート。
〔ホームページ〕


(松山支局・光石連太郎)(了)(2011年4月18日配信)
2011年4月18日配信時事通信社iJAMP より

2011年4月1日金曜日

参加首長のメッセージ<3>

〇友広郁洋 長崎県松浦市長からのメッセージ
〇2011年3月28日から友広郁洋 長崎県松浦市長が参加しました

職員には自ら考え行動することで地域の活性化に貢献してもらいたいと考えています。『ワンボランティア』として地域住民活動へ積極的に参加すること、『ワンプロジェクト』としてまちづくりのために活動することを推奨しており、マンパワーの結集によりさらに大きな活力を生みだすことを期待しています。

2011年3月30日水曜日

参加首長のメッセージ<2>

〇中尾郁子 長崎県五島市長からのメッセージ
〇2011年3月23日から中尾郁子 長崎県五島市長が参加しました

職員は公務員である前に「一人の住民」です。「一人の住民」は、地域社会の中で、小さな役割や出番をもつ「当事者」であって、様々な問題があれば他人任せにせず地域住民と一緒になって解決するのが自然な姿です。地域での職員の活動を応援し、積極的に支援します!

2011年3月25日金曜日

参加首長のメッセージ<1>

〇中村 時広 愛媛県知事からのメッセージ
〇発起人の一人である中村 時広 愛媛県知事からのメッセージ
 (2011年3月18日定例記者会見にてコメント) 
 実は松山市長時代からずっと追い求めてきたことだったんですが、特に松山市のときに、まちづくりのありようは、これからどうあるべきなのかという議論をして、まちづくり協議会制度というのを立ち上げたんですね。それは、地域をだいたい小学校区単位くらいを考えていたんですけれども、地域が自らのまちは自らの手で作っていくという意志を持ち、住民参加の下にその地域のまちづくり計画を練り、政治やイデオロギーに左右されない公平な組織を作る、この三つの条件がそろったところには、松山市からその協議会に対して権限と財源をお渡しするという制度だったんですね。これを立ち上げてから、例えば計画を作るには2年、3年という月日がかかるんです。計画を作るというのは大変ですから。そのときに、地域ごとに手上げ方式ですから、全部ではないんですけれども、今の松山市では10地域くらいあった。市の職員に、ボランティアでまちづくり協議会にわれこそは参加するぞというのを募集したんですけれども、そうしたら90名くらいの職員が手を挙げてきてですね、それぞれのまちづくり協議会に土日に入っていきました。そのときに、本当にこの経験というのは仕事に生かされるんだなということを彼らの成長ぶりを見てつくづく感じたので、地域に飛び出すということの大切さというのを、そのときまざまざと見せ付けられた思いがしたんですね。それで、こういう話になったので、これは間違いなくいい話だという自らの経験も含めて、発起人にならせていただきました。

〇愛媛新聞で紹介



















 
2011年03月18日(金)付
「官民協働を応援 首長連合が発足 県内から3人参加」20110401-00638

2011年3月20日日曜日

賛同者のメッセージ

〇椎川忍 総務省自治財政局長のメッセージ
〇賛同者を代表して、椎川忍 総務省自治財政局長からのメッセージ
 (2011年2月16日付けメッセージ)

 私が総務省の初代の地域力創造審議官の発令を受けたときに、持論である公務員参加型地域おこしを進めるために「地域に飛びだす公務員ネットワーク」(以下「飛びだすネット」と略称します)という地域活動に熱心な公務員の皆さん方が横で支え合う組織をつくろうと思い立ち、しばらくして課長補佐に異動してきた重徳君が熱心に作業をしてくれたのをうれしく思ったことを昨日のように記憶しています。
 あれから2年。会員は既に1,000人を超え、驚くべきことに霞が関の国家公務員も150人を超える方々がぜひ参加したいということで参加してくれています。また、小中学校の先生方やかつて行政に出向していた方々なども150人以上が参加していただいています。  その活動は、ML上での日常的な意見交換が主ですが、自治基本条例、住民協働、新しい公共、過疎対策、農業問題、6次産業化、3セク問題、TPP、限界集落対策、医療確保対策、公共事業問題、観光振興、虐待防止など高度な政策にかかわる議論も数多く展開されています。また、年に一回のオフ会のほかに、各地域で勉強会やオフサイトミーティングなどが自主的に開催されるようになってきています。その他、会員間の個人的な訪問などの交流もかなり盛んになっています。
 
 このような、組織の風土改革、公務員の意識改革(立ち位置やミッションの再確認)が広く日本全国に広がっていくことを願ってやまないものであり、私自身もこのことをライフワークの一つとして、今後も最大限のご支援とご協力をさせていただくことを改めてここに表明させていただき、私のメーッセージとさせていただきます。
 ある時点から、こういった自主的取り組みが一気に加速したのですが、その時点は、私の提唱したことが自分たちの問題としてとらえられ、それぞれが自発的に自分の思いや考えを首長さんと共有する作業に入っていただいた時だったと思います。私がめざす組織の風土改革は、このように自分たちが努力して、首長さんや幹部の皆さんと十分な議論をし、その結果としてのトップの考えを組織に浸透させていただくことで初めてできることだと考えており、いまやそのねらいが全国各地で現実のものとなりつつあることを実感しています。

 そのような状況を踏まえて、今回、私から「地域に飛びだす公務員を応援する首長連合」(以下「首長連合」と略称します)の設立を提唱したところ、かなりの首長さんから積極的な賛意が示されました。そして、とんとん拍子に話が進み、このたびの発足となったわけですが、その陰にはそれぞれの所属の飛びだすネットのメンバーと首長連合の発起人の皆さんとのかなり中身の濃いコミュニケーションがあり、そして、自主的に事務局の仕事を分担しあって準備していただいた飛びだすネットの皆さんの献身的な努力があったと思います。

〇参考
 ・椎川忍 総務省自治財政局長のブログ
   http://blog.canpan.info/shimanetottori/
 ・椎川忍 総務省自治財政局長のtwitter
   
http://twitter.com/shiikawas 

2011年3月17日木曜日

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合 発足!

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
今日(3月17日)発足!


○ 代表 古川 康 (佐賀県知事)からのメッセージ

○3月9日付けメッセージ
首長連合のパンフレットができあがってきた。表紙に参加メンバーの写真があるけど、これがなかなかいい。僕のことはさておくとしても、それぞれの首長の表情がやわらかくて、慈愛に満ちたご表情をしておられる。僕らの場合、こういうところに載せる写真はいくつか候補があって、その中から場に合ったものを選ぶのだが、きっとみんなこの首長連合のイメージに合った表情のものを選んでくれたに違いない。
表紙の顔写真を見ているだけでも、いい仲間に集まっていただいてもらったなあと思う。そして何かを始めることができるのではないか、とも思う。

僕はかつて長野県庁にいたとき、職員仲間と一緒になって「現代信州の基礎知識 Hamidas(ハミダス)」という本を出版したことがあった。その年の長野県内での本の売り上げでダントツのトップになるくらい売れた。ちなみに二位が石原慎太郎、三位が村上春樹だった。この本のおかげで僕は「はみだし公務員」と呼ばれるようになったが、まあ、そのとおりになったということだ。
国家公務員の仕事でも、PKOでアンゴラやカンボジアに行ったり、地域振興券発行事業の実務責任者をやったり、ほんと、公務員の仕事のメインストリームではない、アウトコースぎりぎりの、寄席でいえば色物の仕事をずっとしてきた。
でも僕はこういう仕事が大好きだった。現場があったらからだ。生きものだったからだ。まあ、変なやつと思われていたでしょうけどね。
だから、かもしれないけれど、僕は飛び出す公務員に自分と同じ匂いを感じる。だいたい白い無地のシャツを着てないイメージだな。

とにかく楽しみ。いろいろやっていきましょう。
ということで飛び出すブログのはじまりはじまり。
あまり「役に立つ」「ためになる」ことを求めない「書き散らし」ブログにしましょうね。

代表の古川 康(佐賀県知事)でした。


○3月15日付けメッセージ

首長連合は粛々とスタートさせて、いま災害支援でがんばっている職員を応援しましょう。仕事だけでなく、プラスワンでがんばっている職員もいるはずですから。



○ 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合のパンフレット

パンフレットは、コチラから。(PDF:2.1MB)

2011年3月10日木曜日

いよいよ発足!

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合 
平成23年3月17日(木) 発足!!
※東北地方太平洋沖地震により被災地で頑張っている職員や、仕事でなく
プラスワンで頑張っている職員を応援する気持ちを込め3月17日発足!


公務員よ!飛び出せ!やり出せ!頭出せ!


 住民との協働や「新しい公共」の実現を目指し、公務とは別に一住民として役所を飛び出し、地域でのさまざまな活動を行う公務員を応援するため、このたび、39名の知事・市長村長が発起人となって「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」を発足します。
 発足を報告するため、古川佐賀県知事をはじめとする発起人の首長が片山総務大臣と3月17日に面談する予定です。(※取材、大歓迎です!)

(※3月17日の予定の面談は、東北・関東の大地震のため延期します)